小児科看護師として働くうえでの注意点

小児科看護師がその業務の特性上、そして患者さんの特徴から気を付けなければいけないことがあります。小児科に来る患者さんの多くは学校や幼稚園といった集団生活をしていることから、感染症のリスクが高い場所で生活をする機会が多いということがいえます。そのため小児科看護師はそういった感染症に罹ってしまっている子供達に囲まれるということを意識して気を付けなければいけません。

小児科看護師として働くうえでの注意点

小児科患者の特徴

小児科は外来も病棟も感染症で体調を崩している子供が多いという特徴があります。子供の場合は保育園や幼稚園、学校などの集団生活をする機会がとても多いことからお互いにうつしあってしまうことなどもあり、さらに重症となってしまった子供は入院をすることもあります。そのため症状としては熱や嘔吐などの共通した症状が多いですが、原因はインフルエンザや子供だけが負けてしまう細菌性のウイルスであったり胃腸炎など様々です。喘息の子供であればもともとなんらかの感染症が原因となり喘息の発作が起きていることも多いです。そしておたふく風邪なども子供に多いため小児科は感染症がとにかく多いということがわかります。

抗体の有無を知ろう

こうした感染症がとても多いという特徴を持つ職場ですので、小児科看護師が気を付けたいことには感染症に対する抗体があるのかどうかを確認することが大切です。自分に抗体がない場合、もしくは消えてしまっている場合にはワクチンを接種して仕事をしなければ自分が感染症を広める媒介となるリスクもあります。自分が感染症でダウンすればその分、人員も減ってしまうので迷惑をかけてしまいますし、なにより他の子供達に感染症をうつしてしまうことが危険です。
最近の看護学生は1年生の時点でこうした感染症に対する抗体を調べてから、自分に抗体のないワクチンを接種してから病棟実習をする必要があります。しかし現役の看護師の多くはこのようなルールが学生時代になかったという場合も多いため、予防接種をしっかりと済ませることは大切です。
しかしワクチンを済ませていたとしても子供からたくさんの病気をもらってしまうことはあります。そして看護師にもいろいろな免疫が出来上がっていきますが、子供の病気はうつされた大人の症状の方が厳しいこともあります。このようなことが起きてしまいやすい環境で働くということから小児科看護師はワクチン接種と合わせて日々の体調管理にはしっかりと気を付けなければいけません。

小児科で働くために

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